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範彦の命日によせて

桃の節句も過ぎ、桜の開花が待たれる頃となりましたが、

日々の大きな寒暖さには、身体が追いつかない方も多いことと思います。

また国民病の花粉症、花粉飛散の日々もまだ暫く続くようです。皆さまにはどうぞお大事になさってくださいませ。

今年は大きな災害の年明けとなり、心痛み、悲しい思いをいたしました。被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。そして復興を祈り

ささやかながら、今できることをつとめていきたいと思っております。


2024年は閏年で、2月は範彦の命日の29日がありました。その前日には穏やかな日差しの中、墓前でひとときを過ごしてきました。没後20年とは…年月の流れの早さをあらためて思っております。


半年位前になりますが範彦の演奏する[箜篌歌](伊福部昭氏作曲)をCDにて聴きました。

[伊福部昭氏生誕100年記念CD]に収録されております。

遅ればせながらを購入することができまして本当に良かったと思っております。

55年前に範彦により初演された際、1度聴いておりますのに、うかつにも、すっかり忘れておりました。その演奏は筝のようなハープのような音に聴こえ、正倉院の御物を想像するような素晴らしい雰囲気があります。連なるメロディーからは平安朝の時代へ誘われるようです。

範彦からその演奏にまつわる話が聞けていれば良かったのにと思います。

先日、範彦の引きだしにその楽譜を見つけました。難しい運指に必死に取り組む範彦の姿が見えるようです。[箜篌歌]初演の2ヵ月後にはパリのコンクールを控えていましたから22才の若さ、力強さで乗りきっていたことでしょう。


以前ホームページのブログにて範彦が1970年頃に使用していた楽器を紹介いたしました。この度、その楽器に新しいケースを作りました。

ケースは外側は黒、内側はグリーン。範彦の憧れていたブリームのケースとお揃いの色合いです。思いがけないプレゼントに驚き、少年のように照れ笑いをする範彦の顔を見たいものです。


範彦の命日の頃になりますとメールをくださる方、墓前にて範彦へ思いを馳せてくださる方、そして範彦の演奏を思い出し、CDなどで聴いてくださっている方には、とてもありがたく思っております。

公式サイトやYouTubeに公式に上げました6曲は

たくさん方に視聴して頂いており、とても感動しております。

この4月には、範彦の音楽にトリビュートしたCDを出されるお弟子さんもいらっしゃいます。範彦が存在しましたことを、今また改めて世の中へ広めてくださることに感謝しております。いつまでも範彦や範彦の音楽に思いを寄せてくださる皆さまには心から厚く御礼申し上げます。

そして今後とも何とぞよろしくお願い申し上げます。

渡邊悦子