memory word

心に残る師匠の言葉

心に残る”師匠”の言葉

Dscf0046_1

Norihiko Watanabe

門下生より

「師匠がレッスンで私たち弟子に話してくださった数々の言葉を
ここにご紹介いたします。
(H野氏、資料ご提供ありがとうございました)」
——————————————————

■1

音にもいろいろありますね。 良い音、豊かな音、明るい音、 

一体どの位ありますか。 そういうことも大事ですよ.


■2

はっきり言わないと人には伝わりません。

解る様に言わないと人には伝わりませんよ。

ごちゃごちゃ言っても人は解りませんよ。


■3

曲を練習していて、孤独ですか。

作曲者がいますよ。そして、聴衆がいますよ。


■4

自分の音をよく聞いてください。

心の耳を開いて、もっと大きく開いて。


■5

竹のしなるような演奏が僕は好きですね。


■6

先入観とは、怖いですね。このビンの中身は何でしょう。

誰も開けなくては判らないでしょう。

ラベルとは何でしょう。

先入観で見すぎると、本当が解からなくなりますよ。

音に、責任を持ってください。解かって音を出してください。


■7

人は、人の経験を共有できるから良いのです。

全てを初めから成す訳ではないのですから。

知ることは大事ですが、頭でっかちに成らないように。

体験していない事と、知っている事は別の事です。


■8

音楽の根は、感受性です。

歌うように、のびやかに、おおらかに演奏してください。

そして、心を尽くして下さい。


■9

もし、全部が大きい音であれば、

全部が小さい音と同じようですよね。

ディナミークが大事です。

表現すること、ニュアンスが大事です。

モザイクの様でもありますね。


■10

感じている事、言いたい事を言葉に直すのは難しいですね。

そういうことも、きっと大事なのでしょうね。
ボキャブラリーの不足ですね。音に気持ちを乗せてください。

何か言いたいことがあるでしょう。

何かを感じませんか。心の中に泉がありませんか。

湧き上がるものがありませんか。


■11

音楽とは何でしょうね。音楽とは魔物ですね。

捕まえたかと思えば、またするりと抜ける。

そういうものでしょう。


■12

演奏は、遠くから見た木のようです。葉は落ちます。

形があるようでないのです。

大切なのは、幹、枝、が形を作っていることです。

そして、根より良いものを吸い上げてください。

根がしっかりしていないと木は倒れてしまいますよ。


■13

お話しする様に演奏してください。説得力は大事です。


■14

総合力が大事です。音楽は総合力ですよ。


■15

記憶力、理解力、瞬発力も大事です。


■16

解らない所は、解らないままでよいこともありますよ。

ある時、ハッと気付いて突然上手くなることもあるかもしれませんよ。


■17

不断の努力が大切です。

いつでもギターのことを音楽のことを思っていて下さい。

「一念岩をも通す」ですよ。


■18

両極を考えることは大事です。大小、強弱、柔剛、明暗、重軽等など。


■19

練習ばかりしていてもダメですね。たまには気分転換も。

楽しく興味を持って練習してください。


■20

練習で出来ないのに本番で出来ると言うことはないでしょう。

でも、本番では、練習以上の力を出し切ってください。

開き直ることも大事ですよ。


■21

作曲した人の意図を感じとってください。

そのように曲は出来ているのですから。何の意図も持たないで曲を弾いてみてください。きっと何かを感じますよ。


 ■22

場面転換が大事です。「山あり谷あり」ですよ。

絵に例える人もいるそうですよ。


■23

こだわることも大事ですが、パッと放すことも大事ですよ。


■24

僕は何も「ミスするな」とは言っていません。

人間誰しもミスはあるでしょう。

二つ・・・・、いえ三つくらいは。

「仏の顔も三度まで」と言いますから。


■25

「人の振り見て我が振りなおせ」とも言うでしょう。

自分だけは、解らないことも多いのです。


■26

自然を見て気が付くことが沢山ありませんか。

学ぶことがありませんか。