BLOG

メモリアルブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. news
  4. 桜井正毅氏 お別れ会

桜井正毅氏 お別れ会

去る9月4日、白寿ホールにて行われたお別れ会に行って参りました。

会場に着くとホール手前の献花台には、既にたくさんの白いカーネーションが献花されていました。私も心からご冥福を祈り献花いたしました。献花台中央には工房にいる笑顔の桜井さんのお写真が飾ってあり、昨年の夏にお会いしました時のお元気な声が聞こえるようでした。展示された愛用品では使い込まれたカンナとノミの存在感が目を引きました。

ホールにてお別れ会が始まり映像で追悼する場面では、ギター製作に関するインタビューに答える桜井さんのお顔は穏やかでそれでいて自信に満ちていてとても素敵でした。

親しかった方の弔辞の場面では「桜井さんは急にすっと居なくなってしまった。」という言葉が何回か聞かれました。周りの方の悲しみは如何ばかりかとお察しいたしました。又55年位前のことですが、久坂師匠(範彦の先生)宅の玄関先で「こんにちは!!」と言って入って来られる桜井さんの歯切れの良い声やそのお姿がふと懐かしく思い出されました。

お別れ会後半は4人の演奏家の方々(松尾俊介氏、レオナルド・ブラーボ氏、福田進一氏、荘村清志氏)が、『桜井ギター』による気持ちのこもった献奏をされました。最後の合奏の前に福田氏が曲目を紹介されましたが「桜井さんは範彦さんの弾く‘‘ボッケリーニの序奏と変奏‘‘が好きだったので4人で弾きます。」とおっしゃいましたので、私はとてもびっくりいたしましたと同時に胸が熱くなりました。4人の皆さまの演奏は素晴らしく殊の外、心にしみましたのは言うまでもありません。

 
桜井さんがギター製作の道に入られた頃に範彦が大変お世話になりました。またそちらでも範彦が「正毅さん!正毅さん!」と何かと頼ることと思いますが、私がそちらへ行くまでどうぞよろしくお願いいたします。