Premusica
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去る2月29日、師匠は他界されました。
門下生一同、深い悲しみに満ちています。
耳の奥で師匠の言葉を思い起こします。
師匠の笑顔を思い出します。
そして力強い握手、思い出は限りありません。
葬儀の日、久しぶりに門下生が集まりました。
そして、意を同じく 追悼演奏会を行うことを思い、
あるものは久しぶりにギターを手にし、
あるものは準備に奔走し、
あるものは襟を正し より磨きを懸け
本日を迎えるべく精進して参りました。
師匠はよくおっしゃっていました。
「ええ、もっと練習されて下さい、頑張られて下さい」
ところで、私たち門下生の総称を「プレムジカ」といいます。
師匠よりいただいた名前です。
かつては、年1,2回程の発表会・演奏会などを行って参りましたので、
ご記憶の方もあるかと存じます。
「プレ」は前置詞で「以前」を表します。
師匠はかつて「僕は、具象以前・混沌としたものも好きですよ。
何が出てくるのか、何になるのか、
どんな形になるのか、とても楽しみですね。」とおっしゃっていました。
月日は流れ、私達も「音楽以前」混沌としたイメージから
より多くを汲み取る力を得たでしょうか。
師匠も私達の演奏を聞くことを楽しみにしていることと思います。
本当にレッスン室での師匠の姿が 目に浮かぶようです。
本日は追悼演奏会ですので、最初に演奏者氏名、次に演奏者の
「心に残る師匠の言葉・思い出」をお伝えします。
そして演奏曲目の紹介となります。
演奏者順は実行委員の無作為抽選により決定いたします。
それではしめやかに「門下生による渡辺範彦師匠 追悼演奏会」を開演いたします。