君島聡さんにお会いしました。
先日、岡野雅一さんのご紹介で君島聡さんに初めてお会いし、範彦が生前使用していた楽器を見て頂きました。
範彦の河野ギターをそっと手に取る聡さんの姿を思わず見つめてしまいました、お祖父様の河野賢さんと聡さんと範彦の3人が一緒にいるかのように思えたからです。このような機会の訪れに大変感激いたしました。
楽器は数台持ち込み、状態はそれぞれで指板、雑音、さおなどに細かい指摘を頂きました。今後の保存方法を再考したいと思いました。
半世紀以上前に範彦は河野賢さんと出会う機会を頂き、それから長きに渡りお心をかけて頂きました。
その大切な繋がりを思いますと私は当日緊張気味でしたが、聡さんの笑顔やお人柄にすっかり気持ちが和みました。また範彦へのたくさんの敬意が感じられありがたく思いました。
ギター製作について色々お話を伺い、また聡さんの作品『Sol』『Luna』『Stella』の中から『Sol』を持参し弾いて聴かせてくださいました。明るく豊かな音質が素晴らしかったです。
外観の印象も新鮮で素敵でした。こちらの響きを演奏会で聴けたらどんなでしょう…と思いました。
何年にも渡る修行を経て、新進製作家となられた聡さんを天国の河野賢さんはきっと誇らしく嬉しく見守っていらっしゃることでしょう。
何年ぶりかで聡さんのご両親さまにもお目にかかることが出来、本当に貴重なひとときを過ごせました。
聡さんの益々のご活躍を心からお祈りしております。